ビオレソリエスという果物をご存知ですか?
「黒いちじく」です。
もともとフランスではとてもポピュラーな品種だそうです。カタカナで書くとビオレソリエスと舌を噛みそうな名前のこれは、本当は(と、いってもやっぱりカタカナ表記になってしまいますが)、ヴィオレット・ド・ソリエというそうです。また、イタリアではブロジットネッロと呼ぶようです。
さっと調べたところ、国内ではまだ、ごく限られた方にしか生産されていないようで、「幻の黒いちじく」と呼んで特別扱いみたいです。佐賀県が日本のなかでは有名な産地として知られているようですが、今日、なんと、福島県産を見つけてしまいました。近っ!
普通のいちじくに比べて少々小ぶりなルックスで、若干ずんぐり。文字通り黒みの強い紫です。ちゃんと熟しているのですが、口がぱっくり裂けていなくて、引き締まった感じです。割ってみるとわかりますが、手でもきれいにつぶれることなく割れるぎっしりとして濃厚な果肉です。そのため、みずみずしい普通のいちじくに比べるとフルーツというよりデザート感が高く、よく煮詰めたジャムのよう、といいましょうか。よくいちじくに感じられるある種の青臭い感じがほとんどありませんでした。
私は、初めて見たので、つい、熱弁を振るってしまいましたが、本当に美味しいので、見かけたらぜひトライしてみてください。
いや〜、しかし、何歳になっても世界には食べた事無いものってあるものですね〜。健康で長生きしよう。